注目第33回試験受験申請学科対策論述面接ロールプレイAIと雇用2026年(令和8年)7月10日 金曜日創刊号
実務面

初回面談の最初の10分——クライエントが「話してよかった」と感じるとき

現場のキャリア支援📖 約1分で読めます2026年7月10日 公開(創刊号

キャリア相談の初回面談で、その後の展開を大きく左右するのが最初の10分です。クライエントの側に立てば、初対面の相手に自分の仕事や人生の悩みを話すというのは、それだけで勇気のいることだからです。

この10分でキャリアコンサルタントがすることは、大きく2つあります。

1つは、安心して話せる場をつくることです。 挨拶と自己紹介、そして面談の枠組みの説明——時間はどのくらいか、話した内容は守られるのか、今日は何を目指す時間なのか。当たり前のことに聞こえますが、この説明があるかないかで、クライエントの安心感は変わります。特に守秘については、クライエントが「会社に知られるのでは」という不安を抱えている場合が少なくありません。先回りして言葉にしておきたいところです。

もう1つは、クライエントのペースを尊重することです。 面談の序盤は、情報を集めたい気持ちが先に立って、質問を重ねてしまいがちです。しかし矢継ぎ早の質問は、面談を「取り調べ」の空気にしてしまいます。クライエントが話し始めたら、遮らずに聴く。沈黙が生まれても、少し待つ。「聴いてもらえている」という体験そのものが、初回面談でクライエントに渡せる最大のものだからです。

最初の10分がうまく流れた面談は、その後、クライエントのほうから話が展開していきます。逆にここでつまずくと、残りの時間はその挽回に費やされます。ベテランほど面談の入り口を大切にするのは、このためです。

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