ロープレ練習会の作り方——3人一組の役割と回し方

ロールプレイの練習を続けたい。でも所属先に練習の場がない——そんなとき、有志で練習会を立ち上げるのは現実的な選択です。ここでは、3人一組を基本にした練習会の組み立て方を紹介します。
役割は3つ。 キャリアコンサルタント役、クライエント役、観察役です。3人一組にする理由は、この観察役にあります。2人だけの練習では、面談の渦中にいる2人しかおらず、外から見た記録が残りません。観察役がいることで、「あの場面で話題が変わった」「あの問いかけの後、クライエント役の表情が緩んだ」といった、当人たちには見えにくいものが拾えます。
回し方の一例。 1つの回を「ロールプレイ15分、振り返り15分」とし、役割を交代しながら3回まわすと、休憩を入れて2時間ほど。全員が全役割を経験できます。振り返りは、まずキャリアコンサルタント役が自分で振り返り、次にクライエント役が「聴いてもらえたと感じた場面・そうでなかった場面」を話し、最後に観察役が見えたことを事実ベースで伝える、という順序が落ち着きます。
約束事を最初に決めておくこと。 練習会が続くかどうかは、ここで決まると言ってもよいほどです。おすすめしたい約束は3つ。①ここで扱った事例や個人の話は外に持ち出さない(守秘は練習の場でも本番と同じ重さで)。②振り返りは人格でなく行動について話す(「あなたは向いていない」ではなく「あの場面の問いかけは閉じた質問が続いた」)。③欠席を責めない(続けることが最優先。責める空気は会を短命にします)。
クライエント役こそ学びの宝庫。 意外に思われるかもしれませんが、クライエント役を務めると、「遮られると話す気が失せる」「言葉をそのまま返されると安心する」といったことを、身をもって知ることになります。この経験は、自分が支援者側に座ったときの感度を変えてくれます。観察役もまた、面談を外から丁寧に見るという、日頃なかなかできない練習をしていることになります。
まずは気の合う2人に声をかけて、月1回から。小さく始めた会が、何年も続く研鑽の場に育っていくことがあります。完璧な会をつくろうとせず、まず一度集まってみることから始めてみませんか。
※相手が集まらない日の自主練習には、キャリラボのAIロールプレイも使えます。
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