学科の時間配分の考え方——迷った問題との付き合い方

学科試験で実力を出し切れない原因の多くは、知識不足ではなく時間の使い方にあります。序盤の難しい問題に立ち止まり、後半の解けるはずの問題に時間が回らない——模擬試験や過去問演習で一度は経験する失敗ではないでしょうか。せっかく覚えた知識も、解答用紙に書けなければ点になりません。
おすすめしたいのは、「二巡方式」です。
やり方は単純で、問題全体を2回に分けて解き進めるというものです。
一巡目は、止まらずに最後まで進みます。 読んですぐ答えが決まる問題はその場で解答し、迷う問題には印をつけて先へ進みます。ここでの目的は、解ける問題を確実に拾い切ることです。試験問題は最初から順に難しくなるわけではありませんから、後半に確実に取れる問題が残っているのに、前半の1問で数分を使ってしまうのはもったいない使い方です。
二巡目で、印をつけた問題に戻ります。 一巡目を終えた安心感があると、不思議と冷静に読めるものです。それでも決めきれない問題は、二択まで絞って、決めて、先へ進みます。学科は1問ずつの積み重ねですから、1つの問題との勝負に固執する理由はありません。
最後に、解答用紙の確認の時間を残します。 塗り忘れ・塗りずれの確認は、数分あれば足ります。この数分を残せるかどうかも、時間配分の設計のうちです。
そしてもう1つ。迷った問題を「引きずらない」ことも技術です。「さっきの問題、あれでよかったか」と考えながら次の問題を読むと、目の前の1問の読みが浅くなります。印をつけた時点でいったん手放す。この切り替えは当日いきなりはできませんから、過去問を時間を計って解く練習のなかで身につけておきましょう。
練習の際は、一巡目にかかった時間、印をつけた問題の数、二巡目に使えた時間を毎回記録しておきましょう。回数を重ねると、自分は一巡目にどのくらいかかるのか、迷う問題は何問くらい出るのかという「自分の実測値」が見えてきます。当日の時間配分は、一般論ではなくこの実測値から組み立てるのが、いちばん確かなやり方です。
試験時間・問題数などの試験の詳細は、必ず公式サイトでご確認ください。ご自身の解く速さに合った配分は、その情報と過去問演習の実測から決めるのが確実です。
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