注目第33回試験受験申請学科対策論述面接ロールプレイAIと雇用2026年(令和8年)7月10日 金曜日創刊号
実務面

中高年のキャリア相談——これまでを棚卸しする

現場のキャリア支援📖 約1分で読めます2026年7月10日 公開(創刊号

長い職業人生を歩んできたクライエントの相談では、これまでの経験そのものが、これからを考える最も豊かな材料になります。役職定年、定年後の再雇用、あるいは環境の変化——中高年のキャリアの節目には、先の見通しへの不安がつきものです。けれど、その不安の裏には、他の誰も持っていない経験の蓄積があります。まずはその蓄積を一緒に棚卸しするところから始めたいと思います。

棚卸しというと職務経歴を並べる作業を思い浮かべますが、大切なのは肩書きや実績の列挙ではありません。どんな仕事に手応えを感じ、どんな場面で人から頼られ、何を大事にして働いてきたか。その人にとって当たり前になりすぎて自分では価値に気づいていない力を、対話の中で一緒に見つけていく。「それはあなたの強みだと思います」と、外から言葉にして返すことに、私たちの関わりの意味があります。

このとき気をつけたいのは、過去を「良かった時代」として懐かしむだけで終わらせないことです。棚卸しは思い出話ではなく、これまで培った力が、これからどんな場面で活きるかを見立てるための作業です。「その調整の力は、次の場でもきっと求められますね」と、過去と未来を橋渡しする。振り返りが前を向く力に変わるところに、中高年の相談の妙があります。

同時に、これまでのやり方が通用しない場面への戸惑いにも、丁寧に寄り添いたいところです。長く積み上げてきた人ほど、変化を受け入れるのに揺れがあります。培ってきたものを尊重しながら、新しい環境への一歩を一緒に考える。長い歩みへの敬意が、この世代の相談の底に流れているべきものだと思います。

◀ キャリアデザイン新聞トップへ戻る

キャリラボ——本紙の発行元が運営する、学びと練習の場所

キャリアコンサルタントをめざす方と有資格者のためのサイトです。学科・論述・面接の練習、講義動画、セミナーや相互のロープレ練習会まで。国家資格・技能検定2級/1級に対応。登録はメールアドレスだけ・1分で完了

✍️ 論述AI採点を1回無料で体験📚 学科AIで毎日10問の練習🧭 合格圏診断
キャリラボに無料登録する