キャリコンの実務とAI
AIに頼りすぎないための3つの問い——自分で考える余白

AIは便利です。便利だからこそ、気づかないうちに「自分で考える」時間が減っていくことがあります。キャリア支援に携わる方にこそ、頼りすぎない距離感を持っていてほしいと思います。
そのための問いを、三つ挙げます。
一つ目、これは自分で考えるべきことではないか。 面談の見立て、クライエントへの言葉選び、支援の方針——専門家としての判断の中心にある部分を、AIに丸ごと委ねてしまっていないか。作業の下ごしらえを頼むのと、判断そのものを預けるのは別のことです。この線を、自分のなかで引いておきます。
二つ目、AIの答えを、自分の言葉で言い直せるか。 AIが返した内容を、そのまま使うのではなく、一度自分の理解に置き換えてみる。言い直せないなら、それはまだ自分のものになっていない証拠です。言い直す一手間が、借りものの知識を自分の力に変えていきます。
三つ目、この便利さに慣れて、失っているものはないか。 調べる力、文章を組み立てる力、迷いながら考え抜く力——使わなければ鈍る力が、私たちにはあります。時々は、あえてAIを使わずに考えてみる時間をつくる。それが、道具に使われる側に回らないための予防になります。
AIを使うなという話ではありません。使いこなす人ほど、どこで手を止めるかをわきまえています。自分で考える余白を残しておくこと——それが、道具と長く付き合っていくための構えです。
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