キャリコンの実務とAI
支援の記録とAI——要約に使うときの手順と落とし穴

面談の記録は、キャリア支援に欠かせない仕事です。一方で、記録を整えるのは時間のかかる作業でもあります。この要約に、対話型のAIを使えないかと考える方が増えています。
使い方の流れは、次のようになります。まず、面談で取ったメモを用意する。次に、個人が特定できる情報を外す。そのうえで「この面談メモを、支援の記録として要点をまとめてください」と頼む。返ってきた要約を、自分で読み直して整える——この最後の一手間まで含めて、一連の作業です。
ただし、落とし穴がいくつかあります。
一つ、AIは「もっともらしい要約」を作るのが得意なぶん、メモになかった内容を勝手に補ってしまうことがあります。要約に、自分が言っていないこと、クライエントが言っていないことが紛れていないか、必ず照らし合わせます。二つ、要約は情報を削る作業です。AIが「重要でない」と判断して落とした部分に、実は支援の鍵があることがあります。何が削られたかにも目を向けます。三つ、記録は後から見返す公的な性格を持ちます。表現がクライエントを一面的に決めつけていないか、専門家の目で確かめます。
要約はAIに手伝ってもらえても、その記録に責任を持つのは人です。効率のために正確さを手放しては、記録の意味がなくなります。
なお、こうした支援記録の設計は、本紙発行元が運営するキャリラボでも、人が最終確認する前提で組み立てています。
キャリラボ——本紙の発行元が運営する、学びと練習の場所
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